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ザ・ベルガモット

ザ・ベルガモット、希望の賛歌“ONE MILE”をリリース

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音楽は世界を救うことができるか?

それができると主張するわけでないが、ザ・ベルガモット(The Bergamot)のニューシングル 「One Mile」は、幻想的な希望の賛歌で、ローカルな地に根ざした視点を通して世界を変えようではないかと、私たちに問いかける。

この曲とそのインスピレーションは、封切り間近の彼らのドキュメンタリー『The State of the Unity』でも描かれる。
私たちの周りのほんの1マイル区域以内で起きることが、すべての人々が体験している喜びと苦悩について語るものだと。コミュニティで育まれた団結こそが、世界中の人々を団結させるための手段でもあるのだと、ザ・ベルガモットは、私たちに示すのだ。
このドキュメンタリーは、そんな結束を求めて、2016年に50,000マイルを超えて全米50州で撮影された。

ザ・ベルガモットは、ニューヨークのブルックリンを拠点とするアメリカのインディー・フォークロックバンドだ。ソングライターである2人の創立メンバーは、夫婦であるNathaniel Paul Hoff と Jillian Speece。

彼らの最初のブレイクは、プロデューサー/エンジニアのMatt Wiggins(ロンドン・グラマー、グラス・アニマルズ、アデル)と、ロンドンで一緒に働き始めたこと。
その結果が、彼らのシングル「P.D.R.」のリリースだった。この曲でザ・ベルガモットは注目を集め、デイリー・レコード紙、ピープル誌、デイリー・ミラー紙の記事にもフィーチャーされた。2019年夏には、フルアルバム「Mayflies」がリリースされる。

ザ・ベルガモット
ザ・ベルガモット

このはかないインディー・フォークのトラックは、エレクトリックピアノと幻想的なアルペジオを、みずみずしいヴォーカルと揺らぐドラムでブレンドしたもの。この夫婦デュオのソングライティングの腕前と細部への細心の注意は、彼らのミュージックビデオで見てとれる。「One Mile」は、Al Hirschfeldの初期の作品にインスピレーションを受けた、美しい白黒のアニメーションビデオだ。

私がNathaniel に、レコーディングのプロセスについて尋ねた際、Nordキーボードで使ったシンセベル パッチから、ブルース・ハーモニカのパートでシンセのダビングに使った信号経路(Neumann U47 -> Neve 1073 -> Apogee Symphony)まで、すべての詳細を詳述するページいっぱいの情報を、彼が送ってくれたことに感心して驚いた。

彼のギターリグについて、Nathanielは次のように語る。

「ギターのレコーディングには、ギブソン レスポール1956のVOSにcream soap bar pickupsでCarr Mercuryアンプで。このセットアップに関しては、僕はもっとも純粋なものを求め、ペダルは使わない。少々のリバーブのみしか使用しない」

そんなソングクラフトへのこだわりと、レコーディング・プロセスへの情熱が、ザ・ベルガモットの音楽をより楽しめるようにしてくれる。

人によっては、「One Mile」のような曲をみて、そのメッセージ性にうんざりしてしまうかもしれない。一見、ありふれたものに見えるかもしれない。でも多分、その印象こそが、このような曲がもっと必要なものであることを意味するのではないか。

「One Mile」は、Matt Wigginsのプロデュースによりロンドンでレコーディングされ、Sterling SoundのRandy Merillマスターリングした。

「旅路は、今というこのときに、私たち一人一人のために始まる。まずはこの1マイルの区域から」ーーザ・ベルガモット

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Dennis Martin
dennis@trendandchaos.com

デニス・マーチンはミュージックプロデューサー / マネージャーで「トレンド&カオス」創立者。 Follow Instagram & Twitter.