それぞれの文化には、それぞれ独自のモンスターがいる。日本のモンスターは、「妖怪」と呼ばれている。いろんな妖怪がいて、中には恐ろしいもの、中には魅力的なものもあり。

妖怪は江戸時代から書物に登場し、日本の文化において重要な役割を占めている。祝日・休日や伝統のものに姿を現し、日本のパフォーマンス、ビジュアルな芸術や文芸の中でよく登場する馴染みのキャラクターにもなっている。そして、それらのクリーチャーは今でも出現し続けている！
多くの人は驚くだろうが、ポップカルチャーのお馴染みのキャラクターが、実は妖怪からインスピレーションを受けたもの、または妖怪だったりするのだ。

#1 ポケモンのナッシー

すでに”ポケモン”のことは、耳にしたことがあるかもしれない。タフで愛らしいモンスターたちと、それらを使って他のポケモンと戦うポケモン・トレーナーたちをフィーチャーするメディア・フランチャイズ現象について。もしそうなら、あなたはおそらく『ポケットモンスター』シリーズに登場する３〜６つの顔を持つヤシのみ、ナッシーのことを知っているはず。 

信じられないかもしれないけれど、この生き物は、1712年に描かれた絵入りの百科事典「和漢三才図会」に掲載された妖怪「人面樹」が基になっている。「人面樹」は笑うし微笑む。そして果実が木から落ちるように、彼らの多くの顔も落とすことができる。

#2 「妖怪ウォッチ」のジバニャン

妖怪の影響は、この人気フランチャイズの中心となっている。ゲームソフトとして始まったものが、いまやマンガやテレビシリーズに。「妖怪ウォッチ」のキャラクター、ジバニャンは、トラックに轢かれて死んだネコの妖怪だが、かつては普通の猫だったとのこと。ジバニャンは横になったり、チョコバーを食べたり、トップアイドルの「ニャーKB」に憧れたりしてないときは、通り過ぎるトラックにひゃくれつ肉球をかますが、そのまま跳ね飛ばされるのがオチ！なんと可愛いらしい。

だけど、この子が実は、妖怪の猫又からインスピレーションを得たらしいと知ったら、それでも可愛い？人間みたいな猫のモンスターで、人を殺し、黒魔術を練習し、ポップのセンセーション「ニャーKB」を決して聴きはしない猫又なんて、どれほど可愛い？

#3 スタジオジブリのコダマ

スタジオジブリは、息をのむようなアートワーク、そして特に美しい自然の描写を描くことで知られている。スタジオジブリが描く自然の一つは、『もののけ姫』と『となりのトトロ』に登場するコダマ。 

木の神であると考えられているコダマは、森林を守り、木と共に命を終えてしまう木の精霊の妖怪。 その結果、コダマが宿っている木を切ることは不幸をもたらすと考えられている。

#4 『THE JUON/呪怨』の伽椰子

日本映画『呪怨』のアメリカ・リメイク作品『THE JUON/呪怨』（The Grudge）は、世界で愛された日本のホラー。佐伯伽椰子の殺害から引き起こされた恨みが、呪いとなって彼女の死後もずっと続いて大混乱をもたらした。

彼女のキャラクターは、じつは日本を長い歴史の中で悩ませ続けてきた人影に基づいている。それは、怨霊であり、亡霊または幽霊と呼ばれるもの。怨霊は復讐に燃える幽霊で、誰から酷い仕打ちを受けたかに関わらず、抱く憤怒は他の人にも向けられて、呪いは運の悪い誰にでも移ってしまう。
怨念の恐怖が、じつは想像していたより一般的だとわかったあなた、この名作をもう一度、鑑賞してみたらいかが。

#5 ハリー・ポッターのカッパ

ハリー・ポッターのファンなら、映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に登場するクリーチャー、カッパのことをすでに知っていたかもしれない。カッパは、爬虫類の妖怪で、頭の上には皿状のへこみがあり、そこにいつも水を貯めていなくてはならない。彼らは浅い池に住み、人間を溺れさせて食してしまうほど危険だが、人間と友達になって一緒にゲームに興じるほど親しみやすい側面も持つ。彼らはきゅうりも大好き。なるほど、日本のきゅうりの細巻きは、カッパ巻きと呼ばれるわけだ！

リストしたキャラクターで、驚いたものはありますか。現代の人気キャラクターの古代のルーツを知ることで、あなたの見方は変わるでしょうか。他に私たちが見逃してしまった妖怪キャラクターは？　Facebookにコメントしてください！

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