
バスティン・ケブ、映画のようなサイケデリック・ファンク「Street Clams」の巻
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パリの古い本屋に足を踏み入れ、古ぼけたペーパーバック本を手にする。表紙カバーは、手を伸ばしてくるマントをまとった男に「殺人鬼!」と叫ぶ下着姿の女性。
この本屋のスピーカーからは、奇妙な音楽が流れている。映画のようなジャズの木槌が、モリコーネのオフビートなハーモニック・ムーブメントを備えたロイ・エアーズのレコードのようにグルーヴしている。
バスティン・ケブ(Bastien Keb)の音楽を聴くと、そんな視覚的なイメージが脳裏に描かれていくのだ。最新曲「StreetClams」は、彼のリリース間近のアルバム「TheKilling of Eugene Peeps」からのシングルで、それはまさに、感覚操作における傑作だ。
ケブはこのアルバムを「ジャッロ、70年代の犯罪映画、フランスのニューウェーブ・シネマへの頌歌。映画のダウンビートなアンチバラードを想像した、シネマティック・インストゥルメンタル、サイケデリック・フォーク、そしてワープされた一人芝居」と呼んでいる。
バスティン・ケブの音楽は、近年はチューンアップされることもなかった昔よく町にやってきたカーニバルのカリオペ(蒸気パイプ・オルガン)のように感じられるが、そこにはちゃんと的確な量のピッチとテンポの変動がある。
アルバム「TheKilling of Eugene Peeps」は、10月9日、Gearbox Records からドロップされる。オススメだ。
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