家族の期待と自分の夢は違う。19歳のジェラニ・アリエが歌に
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19歳のジェラニ・アリエ(Jelani Aryeh)がリリースしたシンプルな曲「Jetfuel」は、彼が自分の父親へ宛てた心のこもった手紙だ。
多くの10代の若者は、自分の人生で何をしたいのかという自身のビジョンを、家族からの期待と比較して検討しなくてはならない経験を持つ。
息子をフットボールのスター選手にしたいと夢見てきた父親に、ぼくの夢は音楽へ進むことだと告げた。僕の心は音楽にあるのだと、ジェラニは親に伝えなくてはならなくなったのだ。そんな、大人へ成長する愛しい青春ストーリーを歌う。それが「Jetfuel」だ。
「ねえ、父さん、もうプレーしたくない。だって、ときにプレーすることにハートも感じないし、希望も持てない。僕を悲しませる、とさえ言えるほどさ。だけどそれでも、僕が感じているのはそんな程度のもんじゃないんだ…」
それは、彼が立ち向かっていかなくてはならない家族との対立だ。ジェラニは、彼の人生のこの瞬間、はっきり目に浮かぶような視覚的で傷つきやすい瞬間を描き出し、それが瞬時に私たちの共感を呼ぶ。
この楽曲について、ジェラニが説明する。
「ぼくは小学1年生から高校3年生(11年生)までフットボールをプレーしてきた。フットボールで大学進学してカレッジ・フットボールに没頭する予定だった。
この曲で歌われている人、ぼくの父親は、ぼくが高校1年生(9年生)になるまで、ぼくのコーチでもあった。
高校3年になるまで、ぼくはフットボール以外、何かを追求することになるなんて想像もしなかった。何度も何度も怪我をして、何度も理学療法に通うことになるまではね。
その時だった。音楽が前とは違う風にぼくに呼びかけ始めたんだ。ぼくは、その世界に手を出したいという衝動に駆られた。
それで、2017年4月、RBTI(Raised By The Internet)を結成し、何かをクリエートしたいと情熱を持つ、同じような背景で育った個人たちと音楽を作り始めた。その1ヶ月後、ぼくは最初の曲「Delusions」を完成させ、その2日後に、ぼくは父親に伝えたんだ。
これが、これからぼくが生涯、自分の人生でやりたいことだと。
その晩、それを話しこみ、ぼくは傷ついた心、誤解、そして、永遠の絆の終わりだ、と感じたことを、そのまま「Where We Go」の歌に描いた。
「Jetfuel」は、そのあと成長を経た自分が書いた曲だと、間違いなく言える。ぼくの父親のためだけでなく、ぼくの友達、チームメイトたち、そしてもう以前のようによく話すこともなくなった同級生たちのためにも、ぼくは大丈夫、なんとか自分のことはうまくやっているよと、書いて伝えたものだ」
ジェラニ・アリエは、ローファイ・R&Bのジャンルのユニークなアーティスト。
彼の音楽はミニマリストで、傷つきやすさ、芯まで迫る正直さを表現する。彼は同世代の若者たちへのストーリーの語り手であり、私たちはジェラニ・アリエの音楽に耳を傾けてあげたい。
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