エレクトロニックの錬金術師、TOBACCOがトレント・レズナーとのコラボでカムバック
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ときに、一緒にツアーに出るという行為が、とんでもなく興味深いコラボの企画へとつながることがある。一緒に旅する仲間として、生涯の友情を生み出すことも。
それが、TOBACCO(トーマス・フェック率いる”タバコ”)のケースだった。4年ぶりのアルバム・リリースで、トーマス・フェックはナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとのコラボ曲「Babysitter」をひっさげて、現れたのだ。
「Babysitter」のヴォーカルは、フェックとレズナーをレイヤーしたもので、一つの歪みのロボットになっている。
このトラックには期待どおりの要素が含まれている。たとえば、飽和状態まで浸透したビートが、鳴り響くメロディーへと広がり、それが逆戻りしてオーバードライブされたTOBACCOの宇宙へとダイブイン。
二人のパーソナの混合があまりにしっくりいって、そのコラボがエレクトロニックなインダストリアルの騒乱の、滑らかなブレンドになっているのだ。
このトラックは、2020年10月30日、Ghostly Internationalからリリース予定のニュー・アルバム「Hot Wet&Sassy」に含まれる。
興味深いことに、このビデオはすべてRingの監視カメラを通して撮影されたようだ。Ringのウェブサイトまで、画面の隅に出てくる。ただし、これが実際に監視カメラ映像であるかどうかは、私たちは確認できず。;)
今回のコラボについて、フェックは語る。
「これは僕にとって新しいことだった。今まで、そして今の自分というものをすべて出したような曲を書きたかった。それでいて、もう一段、上をいくものにしたかった。その一段上のものが、トレントだった」
そしてフェックは、彼らの新作アルバムについて、こうも語る。
「自分がやっていることを、ようやく最も磨きをかけて洗練したと感じられるのが、これなんだ。
過去10年間、僕には肩の荷のようにマザーファッカーがいて、そいつが僕に構造やメロディを選ばせてきたんだ。選べるからと、意図的に瞬間をカバーしたんだ。それは「Sweatbox」でピークに達した。
だから今回は、その正反対のことをやりたかった。曲を、真っ二つに裂かずに書くこと。「バットホール・サーファーズなら、どうするだろう?」と、考えた。そこから最後には「シンディ・ローパーなら、どうするだろう?」と考えていったのさ」
「Babysitter (Feat. Trent Reznor)」や他のTrend & Chaos(トレンド&カオス)のピックをSpotify Discover Playlist で聴こう。
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