
NYC出身ロアン・マーティン、2020年の学生体験をニューEPで吐く
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クウォランティン(隔離)中に、ロアン・マーティン(Roan Martin)はソーシャルメディアTikTokのセンセーションとなった。数百万のビューを寄せ集め、10万人を超えるフォロワーの熱心なファン層を抱えた。ロアンが適応しなくてはならないのは、屋内での新しい生活以上のものだった。
彼は「I Guess This Is My Life Now」(これが今の僕の人生なんだな)/ 「Nevermind, We’re Quarantined」(いや、それどころじゃない、クウォランティンになった)の2曲両面シングルをリリースした。
彼はこの2曲のシングルリリースで、急速に変わりゆく環境と向き合って適応しようとする自分の姿を暴露する。新しいノーマルな生活を築こうとするのだ。彼はそれを二度やることになった。
「最初のトラック「I Guess This Is My Life Now」は、大学生活初の新学期を終えたときに書いた。ぼくが家を出ることについて書いた曲が「In Time」だったから、それに続く続編として新しい生活について書く予定だった。
そのときは、それがこのストーリーの終止符になると思っていたんだ」
「I Guess This Is My Life Now」は、ヘビーに一撃するポップレコードで、爆発的なドラム、ファンキーなべースライン、パワフルなヴォーカルパフォーマンスに駆られている。
ロアンの歌詞は、ホームであるブルックリンから遠く離れ、新しい人生の章への変遷を唄うものだ。犬とドアのあるバスルームが恋しい、と歌いながらも、ロアンは祝福と抱擁をもって変化を受けいれる。
彼はその中で、”すべてカバーできている”と、サクセスへの道を宣言するが、彼の目前に広がったサクセスは、彼が想像していたものとは違っていた。
ロアンが大学生として体験した進歩〜 音楽やコードを大学の図書館から書くこと〜 は、COVID-19の到来で、突如として急停止してしまった。
荷物をまとめ、ロアンはクリエイティブなプロセスをブルックリンへと後戻り。そこで彼は、彼のキーボード、マイク、ギターと共に、数ヶ月、隔離して暮らすことになる。
「つまり、続編ストーリーと思っていたものが粉々になってしまったんだ。最初のトラックは、もう今の状況にはそぐわないものになっていた。だから他に選択の余地がなかった。もう一曲書いてストーリーを終わらせる必要があったんだ」
ロアンの国家公認の孤独が、2番目のトラック「Nevermind, We’re Quarantined」となった。ジャズ風で、彼の音楽コントロールぶりを意気揚々と表示する楽曲。
1番目のトラックの終わりに繰り広げられる決定的なメルトダウンに続いて、ロアンの繊細なピアノ演奏が、ストーリーを今日へと引きこんでいく。
なまめかしいオーケストラのアレンジを引き連れて、ロアンはバリトンのクルーニング・シンガーとなる。まるでチェット・ベイカーやフランク・シナトラのように。
歌詞の全体を通して、彼の失望と孤独が明らかになっていくが、”でも電話で君の声が聞けるんだ” などのフレーズで、彼が前向きでいることがわかる。
でも曲が展開していくうちに、ロアンの楽観主義に亀裂が生じはじめる。厳しい現実が積みあげ始め、曲がラプソディーなクライマックスへと渦巻くにつれて、パワフルなホーンと気骨あるギターが、過去に戻りたい彼の真の心情を暴露していく。
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「I Guess This Is My Life Now」と「Nevermind, We’re Quarantined」を Spotify Discover Playlist でチェック!
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